リアライン・チェアとは?
リアライン・チェアとは、長時間椅子に座ることに苦痛を感じる方のために開発されたポータブル座椅子です。椅子での不快感の原因の一つである骨盤のマルアライメント(歪み)を、座っているだけで改善(リアライン)するように設計されました。
10年近くの開発期間を経て、シンプルで低価格、そして持ち運びに容易な大きさにまで完成度を高めることに成功しました。
リアライン・チェアの期待される5つの効果
1.骨盤の安定化
特殊な座面と背もたれによって、座っているだけで坐骨を誘導し、骨盤後面の仙腸関節を密着させる作用があります。仙腸関節が密着するということは、骨盤の上部が中央に寄ってくることを意味し、骨盤上部の幅が細くなることが期待されます。
使用開始直後は座面の凹凸に違和感があると思いますが、これは同じ坐骨でも、普段使い慣れた椅子と違う部分を支えるようになっているためです。しかしそのことによって坐骨が最適な位置に誘導されていき、数分もすればその違和感は消失していきます。
2.腰部・股関節周囲の筋のリラクゼーション
仙腸関節が安定すると、腰や股関節など骨盤の周囲の筋肉は自然に弛んで、柔らかくなってきます。その結果、長時間座っていなければいけない場合でも腰の筋肉が弛んだ状態が保たれて、疲労を抑え、快適に過ごすことができるようになります。
骨盤周囲の筋肉が弛むと、股関節から脚にかけての血液やリンパの流れが改善し、足先までの血の巡りがよくなります。このことより、むくみ対策や冷え対策としてもご使用いただけます。血液やリンパの流れが改善されることで、長時間座った直後からスムーズに歩き始めることができ、高齢者の立ち上がり直後の転倒予防への活用も期待されています。
3.体幹筋の活動を促進
座面の適度な揺れにより、体幹筋は休むことなく活動することになります。長時間のオフィスワークでも体幹筋を活動させ続けることになるため、代謝を上昇させて、エネルギー消費を増大させる効果が期待されます。
4.骨盤底筋の活動を促進
骨盤底筋は尿道・肛門などを締める役割も果たし、筋力が低下すると失禁を引き起こします。リアライン・チェアは、座面の凹凸により骨盤底筋が軽く圧迫された状態になるため、せきやくしゃみなど日常で起こる骨盤底筋の活動を常にモニターすることができます。意識的に骨盤底筋をコントロールしやすい状態を作り出すことで、排泄機能の衰えを防ぐことができます。
5.骨盤底筋の癒着を発見
骨盤底筋への圧迫により骨盤底筋に痛みが生じる場合は、骨盤底筋に癒着が生じている可能性があります。このような癒着は将来尿もれや臓器下垂感といった骨盤底の問題に繋がる可能性があり、早めのケアをお勧めしております。エクササイズのみでは解決できない場合が多く、「骨盤底筋に対する組織間リリース」という治療技術を獲得したセラピストの治療を受けることをお勧めしています。